研究推進委員会フォーラム5

6月19日(日)16:45-18:15

都市公園リノベーションの計画技法の体系はいかにあるべきか

■目的

 今後、我が国の都市公園事業は「新設」が減少し、「リノベーション」に置き換わっていくものと考えられる。ランドスケープ界においては、その事業量を確保していくためにこの「リノベーション事業」を計画的に事業化し、着実に実施していく体制整備が必要となっている。
 このようななか、近年各地でリノベーション事業が進められるようになってきたが、その事業経緯を見ると新設公園のようにマスタープランから始まる計画的な整備というよりも、その現場ごとに生じた事情などをきっかけに事業化されたものが多く、どのような計画手法でリノベ事業化の対象地を選定し、どのように計画内容を検討し、どのように実現していくのか、体系的に確立したものがない。
 さらに、リノベーション事業は、更地に計画し、建設していく新設事業とは異なり、既存の公園施設を作り替え、さらに多様な主体を巻き込み新たな機能を発揮させていくものであり、事業・計画手法の内容が多様化、高度化して各自治体の現場では手探りで事業が進められている。
 そこで、本研究推進委員会ではリノベーション事業にかかるGP(グッドプラクティス)の調査などをつうじてその計画技法を体系的に明らかにしていくことに取り組んできたが、これまでの検討内容を会員と共有し意見交換を通じてさらにその内容を深めるべくこのフォーラムを企画する。

 

主な参加者と役割

事例の整理から見た現行のリノベーション事業の業務内容とそこでの課題
 平田富士男(兵庫県立大学)
 
リノベーション事業を計画的に事業化させるためのマスタープラン策定と推進のあり方
 今西良共(岐阜県立国際園芸アカデミー)
 
多様な主体を巻き込み、どんな公園でも価値向上を図る手法のあり方
 町田誠((一財)公園財団)
 
歴史を積み重ねた文化資産としての公園の現在価値を向上させる大プロジェクトの計画管理手法と民間事業連携のあり方
 米田剛行(東京都公園緑地部公園建設課)
 
 以上の話題提供をもとに議論を進め、新設の計画技法との差異の明確化し、これからのリノベーションの時代において、ランドスケープ界が取り組むべき計画技法研究のテーマの抽出を行う

 

連携する団体

ランドスケープ経営研究会、日本造園学会都市公園リノベーション計画技法研究推進委員会