6月19日(日)15:05-16:35
生態工学のアプローチによる「(仮称)生物多様性技術指針」の策定に向けて
■目的
近年、自然山岳域や農山村域のみならず、都市域の公園緑地や公共施設緑地、民間の工場緑地や商業施設等において、生物多様性の保全を目的とした生態的な空間づくりが数多く整備されている。そこにおいては、これまで培われてきた造園技術を基礎としつつ、生態工学の知見を加えた生態的な空間づくりが個々に創意工夫のもとに展開している。生物多様性国家戦略も次のステージに移行する中、造園技術の一つの領域として、生態工学のアプローチは今後ますます重要になると我々は考えている。ただし、その技術を広く一般化し、主に都市域の緑地において生物多様性の保全に寄与する造園工事の普及を図るには、品質を確保するための技術指針が不可欠となる。そこで本ミニフォーラムでは、生態工学の理論と各地の生態的な空間づくりの施工技術の蓄積を基に、技術の体系、対象技術の評価、指針のプロセスを整理することで「(仮称)生物多様性技術指針」の策定に向けた議論を行う。
■主な参加者と役割
企画の趣旨
宮本 渉(生態工学研究推進委員会)
話題提供
生きもの空間づくりの系譜
大澤啓志(生態工学研究推進委員会/日本大学)
ランドスケープ設計における生物多様性技術と課題
向山雅之(株式会社竹中工務店)
生物多様性技術指針の方向性
八色宏昌(生態工学研究推進委員会/景域計画株式会社)
ディスカッション
コメンテーター
辻野恒一(国土交通省公園緑地・景観課)
春田章博(生態工学研究推進委員会/春田環境計画事務所)
まとめ
司会
徳江義宏(生態工学研究推進委員会/日本工営株式会社)
■連携する団体
日本造園学会生態工学研究推進委員会